普通二輪車免許の取得にかかる期間や費用相場、運転可能な車種
「普通二輪免許を取得したいが、取得条件、費用などがよく分からない」
「普通二輪免許はどんなバイクを運転できるの?」
「AT免許ではスクーターしか運転できないって本当?」
こういった方に向けて書いています。
普通二輪免許は、通勤や通学、趣味のツーリングなど、あらゆる場面で使える実用的な免許です。
401cc以上の大型バイクに乗ることはできませんが、それでも十分パワーのあるバイクに乗ることができます。
この記事では普通二輪免許の取得条件や期間、費用相場、運転できる車種を解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
総排気量が400ccのバイクを運転できる普通二輪免許
普通二輪免許は総排気量が400cc以下のバイクを運転するために必要な免許です。
中型バイクは原付とは異なり、2段階右折も不要で法定最高速度も60km/hとなります。
高速道路を運転することもできますし、普通二輪免許を取得してから1年以上経過していれば、二人乗りもすることも可能です。
また、250cc以下のバイクは車検をする必要がありません。
そのため、維持費も安く抑えることができます。
短い距離の移動でしか使わないという方であれば、原付で十分かも知れませんが、趣味でツーリングをしたい人、長距離を運転したい人は普通二輪免許を取得するほうがよいでしょう。
普通二輪免許の取得条件
普通二輪免許を取得するためには以下の条件を満たす必要があります。
・年齢(16歳以上)
・視力(両眼で0.7、片眼で0.3以上)
・色彩識別能力(赤、青、黄色が見分けられること)
・聴力(10メートルの距離で90デシベルの警報器の音が聞こえること)
・身体機能(運転に支障を及ぼす身体障害がないこと)
検査では、メガネやコンタクトレンズ、補聴器を付けることができます。
視力検査時に行われる色彩識別能力検査は、信号機の色である赤、青、黄を見分けられるかどうかを確かめる検査です。
既に普通免許等を取得している場合は免除されることがあります。
また、身体障害のほか、運転に支障を及ぼす、持病などがある場合は、自分が住んでいる都道府県の運転免許試験場に相談するようにしましょう。
取得にかかる期間と費用相場
普通二輪免許(MT)の取得期間と費用相場
所持免許 | 技能教習 | 学科教習 | 最短取得期間 | 費用相場 |
なし・原付 | 19時間 | 26時間 | 9日 | 18~20万程度 |
普通免許 | 17時間 | 1時間 | 8日 | 10~15万程度 |
普通二輪免許(AT)の取得期間と費用相場
所持免許 | 技能教習 | 学科教習 | 最短取得期間 | 費用相場 |
なし・原付 | 15時間 | 26時間 | 7日 | 15~20万程度 |
普通免許 | 13時間 | 1時間 | 6日 | 7~13万程度 |
上記の表の最短取得期間は、あくまで理論上の日数です。合宿や最短プランなどを利用し、すべて順調に進めていけた場合の期間になります。
教習所に通う場合は、教習所の混雑具合や自分の予定と教習との兼ね合いなど、イレギュラーな要素があるため、早くても20日程度はかかると考えておいた方がよいでしょう。
MT免許とAT免許で運転できるバイクの違い
普通二輪免許にはMT免許とAT免許があり、どちらも総排気量が400cc以下のバイクに乗ることができます。
ただし、AT免許の場合はクラッチ操作のないバイクしか運転できません。
そのため、アクセルとブレーキだけで運転できるスクータータイプ、自動遠心クラッチシステムを用いたカブシリーズを中心としたラインナップとなります。
とはいえ、最近はホンダが開発した「DCT:Dual Clutch Transmission」やYAMAHAの電子制御シフト「YCC-S」といった技術により、AT免許でも乗れる車種が増えてきています。
クルーザー(アメリカン)、ツアラーのようなボディタイプのバイクにも、AT免許で乗ることができるわけです。
具体的にはホンダのレブル1100、ヤマハのFJR1300ASなどが挙げられるでしょう。
ただ、増えてきたとはいえ、MT免許の方が選べるバイクの種類が圧倒的に多いというのは変わりありません。この事実を考慮したうえでご自身がMTとATのどちらを取得するか決めることをおすすめします。
まとめ
普通二輪免許にはMT免許とAT免許があり、どちらも400cc以下のバイクに乗ることができます。
ただし、AT免許はアクセルとブレーキだけで手軽に運転できるというメリットと引き換えに選べるバイクの種類が少ないというデメリットがあります。
費用や期間については、AT免許の方が2万円ほど安く、技能教習が4限ほど少なくなっています。
AT免許の方が安く、短い期間で普通二輪免許を取得できますが、差は微々たるものです。
費用や期間よりも、自分がどのようなバイクに乗りたいか、バイクに乗ってどんなことがしたいかを重点的に考え、それを満たす免許を取得するようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。