観光バスのドライバーになるには?仕事の魅力や給与相場
「観光バスのドライバーになりたい」
「仕事の魅力や給与相場を知りたい」
こういった方に向けて書いています。
観光バスは小中高の遠足や修学旅行で誰しも1度は乗ったことがあるでしょう。
観光バスドライバーは、非日常の楽しみを求め、ワクワクドキドキしているお客様を安全かつ快適に目的地まで送り届けなければなりません。
お客様が酔うような荒い運転、交通事故など、観光を楽しめなくなる要素は絶対に回避するという強い意志、運転技術が必要です。
この記事では、観光バスのドライバーになるための方法や仕事の魅力、給与相場について解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
観光バスのドライバーになるには?
観光バスのドライバーになるには大型第二種免許を取得する必要があります。
大型第二種免許の取得条件は、満21歳以上、かつ、普通免許以上の免許を取得してから3年以上経過していることです。
観光バス会社によっては、大型第二種免許を取得していなくても、取得条件を満たしていれば応募可能な求人も存在します。
この場合は就職後に大型第二種免許を取得することになります。
入りたい観光バス会社がある場合は、その会社の採用条件を見てから、大型第二種免許を取得するかを決めるとよいでしょう。
就職が決まれば、1か月程度の研修を経て、観光バスのドライバーになることができます。
観光バス運転手の魅力
お客様の笑顔を間近で見られる
安全で快適な旅を提供することができれば、お客様の笑顔を間近でみることができます。
観光が終わり、お客様とお別れをする際には「ありがとうございました!」と感謝の言葉をもらえることも少なくありません。
自分の運転でお客様が笑顔になり、直接感謝の言葉をもらうことができるのは大きなやりがいとなるでしょう。
さまざまな観光地に行くことができる
観光バスのドライバーは、日本各地のさまざまな観光地にいくことができます。
路線バスのドライバーだと、日々同じルートを運転することになるため、どうしても作業になりがちです。
しかし、観光バスの場合は行き先、停車場所、お客さんが毎回のように変化します。
休憩時間には各地の美味しいものを食べることもできますから、ドライブを楽しみつつ、仕事に取り組むことができるでしょう。
厳しいノルマがない
観光バスのドライバーには厳しいノルマがありません。
たとえ、乗客の少ないツアーであっても、契約書通りの給料が支払われます。
そのため、数字に負われるというストレスは感じずに仕事に取り組むことができるでしょう。
ただし、全くプレッシャーがないわけではなく、乗客の命や観光に対するワクワクした気持ちを背負いながら、安全かつ快適な運転をする必要があります。
平均年収は400万円前後
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査よると、観光バスのドライバーの平均年収は3,983,500円です。
企業規模によって、やや平均年収に差が出ています。
従業員数 | 月間残業時間 | 月給 | 年間賞与 | 年収 |
10~99人 | 18時間 | 272,700円 | 265,800円 | 3,538,200円 |
100~999人 | 27時間 | 292,100円 | 514,700円 | 4,019,900円 |
1,000人以上 | 45時間 | 328.200円 | 622,700円 | 4,561,100円 |
上記の表を見ると、企業規模が大きくなるにつれて平均年収が上がっていくことが分かります。
また、年齢別の平均年収の推移は以下のようになります。
年齢 | 月間残業時間 | 月給 | 年間賞与 | 年収 |
20~24歳 | 11時間 | 266,100円 | 254,800円 | 3,448,000円 |
25~29歳 | 17時間 | 281,700円 | 342,900円 | 3,723,300円 |
25~29歳 | 32時間 | 269,100円 | 417,300円 | 3,646,500円 |
30~34歳 | 55時間 | 346.100円 | 652,900円 | 4,806,100円 |
35~39歳 | 53時間 | 349,600円 | 650,000円 | 4,845,200円 |
45~49歳 | 55時間 | 358,000円 | 692,700円 | 4,988,700円 |
50~54歳 | 55時間 | 354,000円 | 728,500円 | 4,976,500円 |
55~59歳 | 37時間 | 322,600円 | 650,800円 | 4,522,000円 |
60~64歳 | 27時間 | 261,200円 | 445,100円 | 3,579,500円 |
65~69歳 | 4時間 | 197,300円 | 146,600円 | 2,514,200円 |
70歳~ | 4時間 | 195,000円 | 170,100円 | 2,510,100円 |
※従業員数が1,000人以上の企業規模のデータをもとに作成
平均年収のピークは45~49歳でおよそ500万円程度。
30~34歳のときに100万円近く年収が上がり、そこからは緩やかに年収が増えていく傾向があるようです。
また、企業規模によるピーク時の平均年収の差は50~80万円程度となっていますが、年収の推移の傾向はほとんど同じ動きになっています。
具体例をあげると、従業員数が10~99人の企業規模が最も低く、50~54歳の平均年収が4,180,400円程度です。
従業員数が100~999人の50~54歳の平均年収は4,352,000円となっています。
まずは観光バスドライバーの求人を見ることから始めよう
観光バスのドライバーとして働くためには、大型第二種免許の取得が必須になります。
ただし、観光バス会社によっては、即戦力ではなく、入社後に育成することを前提に採用している会社もあります。
そういった会社であれば、大型第二種免許を取得していなかったとしても、普通免許を取得してから3年以上経過しているなど、一定の条件を満たせば、採用される可能性があります。
入りたいバス会社があるのであれば、大型第二種免許を先に取得しておくのも1つの手ですが、とにかく観光バスのドライバーになりたいという方はまず求人をみることからはじめてみましょう。