技能教習の「みきわめ」では何をするの?落ちることはある?
「技能教習のみきわめって何をするの?」
「みきわめは試験?合否はあるの?」
教習所に通うのが初めての人はこのように思ってませんか?
技能教習のみきわめは教習効果の確認を行う教習です。
これまでに教習で学んだことがしっかりと身についているか、次の段階に進んでよいレベルに達しているかを確認します。
試験ではありませんが、判定次第では次に進むことができません。
この記事ではみきわめの基本的な情報、合否、具体的な内容について解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
みきわめとは?
みきわめとは第1段階と第2段階で行われる教習効果を確認する教習です。
第1段階では仮免試験前に行う効果測定の後に行われ、第2段階では卒業検定の前の効果測定の後に受講します。
つまり、それぞれの段階において、学科教習を全て受講し、効果測定に合格していること、技能教習を全て受講していることがみきわめを受講する条件です。
みきわめに落ちることはある?
みきわめは試験と異なり、点数制ではありませんが、判定によっては落ちることがあります。
判定は「良好」と「不良」のどちらかで、それぞれの段階に応じた判断基準をクリアできれば、「良好」と判定され、みきわめを通過できます。
1度や2度のミスで「不良」と判断されることはありませんが、同じミスを何度も繰り返したり、致命的なミスをしてしまったりすると、みきわめに落ちる可能性が高いです。
また、みきわめに落ちてしまうと、追加教習が必要になり、別途3000程度の別料金を支払わなければなりません。
そのため、みきわめで見られる内容を理解し、ポイントを抑えた上で受講することをおすすめします。
みきわめのポイント
適切な速度で走行できているか
速度制限の大幅な超過はもちろんですが、遅すぎる場合もよくありません。
一発アウトということはありませんが、みきわめ中に何度も注意があったのにもかかわらず、適切な速度で走れていない場合は「不良」となるでしょう。
みきわめでもっとも確認したいことは重大な事故や違反につながらないか、安全な走行、状況判断ができるかどうかです。
あまりにも制限速度と比べ、遅すぎると事故につながる場合があるため、制限速度を超過することにおびえすぎず、適切な速度を出すようにしましょう。
歩行者の安全確認をしているか
歩行者の安全確認はみきわめで最も意識すべきポイントです。
特に横断歩道を渡ろうとしている人や渡り始めている歩行者がいないかどうか、しっかり確認する必要があります。
万が一、見逃してしまうと人身事故に繋がりかねません。
横断歩道付近に子どもがいる場合、急に飛び出してくることがあります。みきわめの際はいつも以上に「かもしれない」運転を心がけましょう。
また、交差点を左折する時、横断歩道を渡ろうとしている歩行者や自転車がないかどうか、サイドミラーや目視で確認することも重要です。
確認を怠った場合は、事故に繋がる可能性が高いため、「不良」と判定されても仕方ありません。
停止位置を守れているか
踏切前の一時停止を忘れたり、一時停止の標識を見逃したりすると、大きな事故に繋がりかねません。
また、ブレーキのタイミングが遅れ、信号の停止線を大きく超えてしまう場合も、歩行者やの走行車の妨げになる場合があります。
踏切前の一時停止や標識については、みきわめ前に強く意識することで、見逃す可能性を減らすことはできるでしょう。
ただし、信号の場合は、青から黄色に切り替わるタイミングによっては急ブレーキになってしまうこともあります。
車両用の信号機だけでなく、歩行者用の信号機も確認し、青がチカチカと点滅している場合はスピードを緩めるなどの工夫が必要です。
みきわめは教習で学んだことを意識して運転すれば合格できる
みきわめは、技能教習の効果を確認するための教習であり、試験ではありません。
みきわめは第1段階と第2段階で行われる教習であり、それぞれの段階において学科教習と技能教習を全て受講し、効果測定に合格していることが条件となります。
合否判定は「良好」と「不良」のどちらかで行われます。みきわめ中に一度や二度のミスでは「不良」と判断されることはありませんが、同じミスを繰り返したり、致命的なミスを犯したりした場合には落ちる可能性が高くなります。
みきわめで見られる内容としては、適切な速度での走行、歩行者の安全確認、停止位置の守り方など、安全運転に必要な運転中の判断、操作です。
歩行者の安全確認はみきわめで最も意識すべきポイントであり、横断歩道や交差点での確認を怠らないことが重要です。
これらのポイントに注意し、教習で学んだことを意識して運転すれば、みきわめで「良好」の判定をもらえるでしょう。